新型コロナによる中古マンション市場の動向
新型コロナウイルスの影響の長期化によりテレワークや外食が思うようにできなかったりする問題は長引いていて生活様式をも変える影響がある昨今、マンションナビを運営するマンションリサーチ株式会社は、2021年上半期(1月~6月)の東京23区の中古マンション価格を調査。2017年~2021年現在までの価格を各区で比較しました。
本記事では上記データを基に足立区の中古マンション価格の推移と今後の考察しています
東京都23区では、ここ数年、中古マンション価格が高騰基調にありますが、2021年上半期はその傾向がより顕著となりました。とくに、2001年以降築の中古マンションは東京都22区で価格が高騰。そしてその他の築年帯のマンションもまた、高騰基調が加速しているようです。
注意しなければいけないのは、同じ物件の販売価格が10%上がっているという統計ではなく、地域で販売された中古マンションの一件当たりの販売額やその面積を基に計算されている統計ですので、高級マンションが売りに出されることが多かった地域では必然的にその価格は上がる傾向にあります
今回特に坪当たり販売価格が上がった地域は、高層マンションや高級マンションが多くある地域でしたので、そういった高級マンションが新型コロナ後に多く売買されたということも一因となります
言い換えると、コロナ前には売りに出されることが少なかった高級マンションが新型コロナ後の生活様式の変化や考え方の変化などにより、市場に売りに出され売買されたことによる高騰が多かったという事もあります
足立区の中古マンション価格
今回の統計では荒川区、江東区、品川区といった地域が10%以上の販売価格上昇が起きています
足立区はどうでしょう
近隣の荒川区などは高騰している中、足立区は昨年同時期対比2,6%上昇と前年と比べて上昇ペースはゆったりと下がりました
そもそも足立区は23区の中でも一番中古マンション価格(坪当たり)の価格が安い地域です
もっと人気になってもいいかとも思いますが、現状は人気23区の中でも購入しやすい地域は変わらず
何ででしょうね?筆者は長年足立区に住んでいますが、交通の便は良いし、緑も多い、治安も昔とは比べ物にならないほど改善しています
まあ安くマンションを購入するには人気が出すぎないのはいいことですし、北千住などは若者を中心に人気の場所なので、今後はもっと居住希望者が増えてくるのではないかと考えていますし、今の足立区の評価は低いのではないかなと考えてしまいます
足立区に関わらず間違いなく言えるのは今後の中古マンション市場は拡大。必然的に値段も上がりやすい状況になっていきます
中古マンション市場は買い手が多く価格高騰の流れに!
このグラフを見てみるとわかるように中古マンションの販売件数(市場に出回る中古マンション)がコロナ前と比べて、だいぶ落ち込んでいます(約20%程度↘)
つまり供給が減少しているということ
上記グラフによると成約件数(パーセンテージ)が上昇してきています
中古マンションの需要が拡大しているという事
需要と供給のバランスが崩れ、市場に中古マンションが不足しているので、マンション価格は上がりやすい傾向になります
今年に入りその傾向は強くなってきておりその流れはしばらく続きます
しかも新型コロナの影響で新築マンションの着工がすくなくなっている現状もありますから、物件を購入したいという買い手が多い市場になってきているということもありますし、現在世界的な建築ラッシュによる建材の高騰という問題も出てきています
建築資材の高騰が起きるということは、新築やリフォームの際のコストが大幅に上がってくることが予想されます。現在すでに建っている中古マンションは高騰前の資材をもちろん使っていますから、それだけで含み益、すなわち価値が上乗せされているということにつながります
そういう状況がありますから、同地域、同品質でも比較的安い価格での中古マンションがあったら買い!ということになりますし、中古マンションを売りたい人にとっては少し価格を上乗せできる時期になりつつあるという状況になります
まとめ
足立区だけに限らず、都心の中古マンションは買い手市場になりつつあり、中古マンション価格もしばらく高止まり、もしくは上昇する流れです
その中でも足立区は坪当たりマンション価格も23区で一番安い価格帯ですから、足立区の魅力に気づいた人にとってはお買い得になることでしょう
筆者は不動産営業マンではないですし、このブログでも不動産を販売するつもりもありません(笑)
このページに来てくださった読者は、足立区に住んでいる方や住みたい方が多いと思いますから、中古のマンションを選ぶ一つの指標になってくださればと思っています
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